この記事では、残暑の過ごし方、夏バテ対策についてちょこっと薬膳的ガイドを取り入れながら解説いたします。少しでもご参考になると嬉しいです
9月もまだまだ暑いですね💦夏バテしていませんか?
なぜ夏バテになるの?
- こんにちは!まごころキッチンの薬膳アドバイザー、国際薬膳師のえっちゃんです。
まだまだ暑いですね。この夏は元気に乗り越えましたか?
我が家は今でもエアコンはフル稼働しています。
ところで冷たい飲み物、食べ物ばかり食べてなんか元気が出ない方はいませんか?
そうめんだけ、ざるそばだけ、パパっと済ましたり、「スタミナつけよう!」と
焼き肉や油ギッシュな揚げ物を好んで食べたりして胃もたれがある方は調子いかがですか?
「私のこと?」と思った貴女。原因のひとつとして多いのがこれこれ!胃腸の弱り!
胃腸の消化機能が「やめてー!これ以上はムリー」とパワーが落ち、栄養の吸収力が落ちている
かもしれません。 - よく働き、よく遊ぶことでエネルギーを消耗したり、夜更かしが続いてしまったり。
人は睡眠中に身体の修復を行っているので時間が削られると、どんどん体調が崩れやすくなります。お肌の修復にもダメージが。。。あぁ・・・困った
栄養ドリンクのお世話になっている方!私も過去に毎日飲んでいました。でもその時だけで、元気は回復していません。このまま秋に向かうと『秋バテ』になるかもですよー(泣)。
____________________________________________ - 【ちょこっと薬膳的なお話・・】
中国5000年の伝統医学の中医学では、ちょっと視点が変わるんです。
身体は「気・血・津液」の3要素のバランスがとれていると健康という思想があります。
「気」・・・見えない生命エネルギー
「血」・・・赤い栄養を含んだ液体、血液
「水(津液しんえき)」・・・血以外の体内の液体
「気」が不足すると、、、巡りが悪くなり、浮腫み、疲れ、やる気の低下、だるさ
「水」が不足すると、、、
身体の熱がこもり、更年期世代はのぼせが悪化する。吹き出物、めまい、便秘、乾燥肌
「血」が不足すると、、、
こむら返り、頭痛など
これを上記の症状に当てはめると、
「汗をたくさん出した(気血水)、働きすぎた(気・血)、遊びすぎた(気)、あまり眠れない(血)」となり、それぞれの症状を担当する気血水(津液)が消耗しバランスが崩れたと考えられます。
中医学では人間の体は自然界の一部であると考えられています。そのため、季節の変化に合わせて体調を整えることが大切だとされています。
夏バテの対策は、まず胃腸を整えることから!
- まずは胃腸を整えないと十分な「気血水」が作れず吸収もできません。便が緩い場合は胃腸の働きが弱っています。体の外側は熱くても冷たい物の食べ過ぎで内側は冷えてうまく働けなくなっています。はじめは冷たい物は一時的にして、他は常温の飲み物にしてみましょう。
- お腹は温めると胃腸が喜びます。若いギャルさんはへそ出しのかわいいファッションが流行っていますが、オカンは心配です。腰も出ているので腎まで冷えて傷まないか心配です。将来、腎が傷むと生殖機能や排せつ機能が低下するかもしれません。余計なお世話かもですが、将来冷え性になるかもしれません。
できるだけ夏も湯船に浸かって全身を温めると巡りアップで身体が喜びますよ。
湯船につかるのは、頻尿、むくみ、老化が進まないためにも是非ともおすすめです。
身体の内側が冷えやすいと、寒い季節にツケが回ってきます。今からセルフケアして巡りの良い身体にしておきましょう。
おすすめ食材
まずは胃腸を整える「米・いも・まめ」のトップ3を摂りましょう。消化吸収機能が回復すると、
栄養が作られ血や津液となっていきます。
特におすすめは「ながいも」です。漢方薬名は「山薬」。薬にもなっているくらい、滋養があります。枝豆も消化機能を改善、気を補給、消化不良、便秘、疲労回復にも役立つといわれています。ビールのおともにぜひ。
- 卵はタンパク質も充実していますし、気を補充、潤いも作ってくれる万能選手。
- ゴーヤは余計な熱を取り夏バテの味方。オクラ、紫蘇は胃腸を整える作用があります。
- スイカは夏バテに最高です。熱さましの漢方(白虎湯)ともいわれます。喉の渇き、浮腫みも◎
ただし冷え性の方は食べ過ぎると冷えすぎに注意です。 - トマトは余計な熱を取ってくれて潤いも作ってくれます。夏バテにもってこいです。私はよくトマトの卵炒めを作ります。ググると色々レシピが出てくるのでチャレンジしてみてください。
- お蕎麦も余計な熱をとります。温めるネギやワサビを添えて食べると冷えすぎ防止になります。
- なすび、キュウリも余計な熱やむくみを取り、きれいな潤いを作ります。特になすびはお肌に潤いを与えて良いですよ。アンチエイジング野菜です。
- 汗は血も消耗するので、血を補う食べ物も摂りましょう。黒豆、枝豆、きくらげ、人参、ほうれん草、ブドウ、ライチ、ウナギ、穴子、カツオ、イワシ、サバ、タコ、ひじき、マグロ、牛肉レバー、卵などです。
- 桃は体を冷やさない果物で、きれいな潤いを作ってくれます、今が必須。美容にも◎
- 梨は肺に潤いを作ってくれますので、これからの乾燥にピッタリです。
- ここで大切なお願いごとです。
- あまりにも胃腸の機能が落ちている場合は漢方を飲まれる方が早いです。漢方薬局にご相談をお勧めします。また、症状によってはかかりつけのお医者様に受診してくださいね。
- 薬膳は食事や生活で養生する昔からの一つの手段であり、主に未病(なんとなく不調だったり、病気になる前の段階の不調)の際に活用されます。診断や治療、投薬というものではありません。症状が出ている場合は医療機関の指導にかかってください。西洋と東洋のハイブリッドでいきましょう!自然の恵みは素晴らしい力を持っていますよ。
まとめ
- まずは胃腸を整えてしっかり栄養をエネルギーに変える機能に回復させることが大事です。
「米・いも・まめ」をよく噛んで摂りましょう。 - 暴飲暴食、冷たい物は控えめにしてお腹を冷やさないようにしましょう。氷の入った水は冷えます。
- 湯船につかることで温まり巡りもアップ、疲れも取れて良い眠りのためにも大変おすすめです。
- 23時~お肌と身体の修復が始まるので、スマホはちょっとがまんして寝ましょうね!
- 胃腸の調子が良くない時は食べる量を減らしたりファスティング(食事を抜く)して休ませるのもひとつです。しっかり噛んで食べましょう。
- 脂っこいものとお酒のペアはお腹に熱が溜まるので控えたほうがベターです。あ、香辛料もです。
- できれば毎日深呼吸や瞑想で呼吸を意識しましょう。肺は空気を入れることで気を作り全身に巡らせると言われています。自律神経も整いやすいので実践おすすめします。
ここまで読んでいただきまして感謝です!ありがとうございます!
暑さからくる症状の対症療法の一部としてご活用いただけると嬉しいです。
体質から整えたい場合はおひとりおひとりの体質をチェックする必要があります。
また追ってお話していきたいと思います。
次回も秋の美容や健康についてお伝えしますね!
まだまだ不慣れですが、これからも薬膳の知恵や活用術を発信していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。